ルールの説明

基礎知識
ルールの説明
初心者の方向けに、ルールの一部を会話形式で分かりやすく解説しています。これを読めばよりいっそうアイスホッケーの観戦が楽しめます。
公式ルール
公式国際競技規則日本語版のPDFデータを公開しています。
※▼『2018-2022年度 アイスホッケー公式国際競技規則』
2018-2022年度アイスホッケー公式国際競技規則の日本語製本版を、JIHFオフィシャルグッズ・オンラインショップ21にて販売しています。
2019-2020 JIHFルール解釈・定義
ルール解釈・定義を動画と共に解説しています。

【新】第59条 フェイオフの失敗
  第137条 ディレイ・オブ・ゲーム/フェイスオフの違反

59-i.
フェイスオフをしているスケーターの一方または両方が、指示をされた後すぐに適切な位置につかなかった場合には、オンアイス・オフィシャルは氷上にいるチームメートにフェイスオフの役割を代わるよう命令することができる。

59-viii.
1回のフェイスオフで、フェイスオフ手順について2つの違反をしたチームは、ベンチ・マイナー・ペナルティを科される。

変更:1回目の違反では交代を行わず、警告を与える。同じフェイスオフで2回連続違反した場合にマイナーペナルティが科される。
解釈:同じプレーヤーが2回違反した場合はそのプレーヤーがペナルティを遂行する。

【解釈の変更】第94条 ゴールが認められる場合
  第96条 スケートによるゴール

94-iv.
氷上で打たれたパックがヘルメットやスケーターの身体のいずれかの部分に当たって、デフレクションで偶発的にゴール・ネットに入った時に、ゴールが認められる。

94-v.
パックがヘルメットやスケーターの身体のいずれかの部分で故意に方向を変えられた時は、得点とは認められない。

96-i.
アタッキング・スケーターが何らかの方法によりスケートでパックの方向を故意に変えてゴール・ネットに入れた場合、そのゴールは認められない。

解釈:スコアしようとして故意に身体やスケートでパックの方向を変えた場合は、ノーゴール。プレー中の偶発的なデフレクションの結果、パックがゴール・ネットに入った場合は、ゴール。

【変更】第120条 ブロークン・スティック   第165条 スローイング・スティック・オア・オブジェクト

120-iv.
スティックが破損したプレーヤーは、氷上のチームメートからスティックを受け取ることができる。ただしスティックは手渡しでなければならない。渡す際にスティックを投げた、放り上げた、氷上を滑らせた、シュートしたチームメートは、マイナー・ペナルティが科される。

変更:氷上に落ちているスティックを打つなどして、チームメートへ渡す行為はペナルティとならない。しかし、その行為によって相手チームのプレーを妨げた場合は、スティックを打ったプレーヤーにスローイング・スティックが科される。
※動画:本変更によりペナルティにはならない

【解釈の変更】第141条 ファイティング

141-v.
その時点で氷上にいて、敵対する2人のプレーヤーの間で進行しているファイティングに最初に介入したプレーヤー(「3番目のプレーヤー」)には、ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティが科される。

解釈:サードマンインの定義は、すでにいさかいが終わっていたとしても、さらに介入した選手も反則となる。サードマンインが科されるのは最初に介入したプレーヤー1人である。(同じチームの選手だけを止めれば科されないが、相手プレーヤーを止めに行けばサードマンインでペナルティが科される。)
※動画:白の#75がサードマイン

【解釈の変更】第167条 トリッピング

167-ii.
パックを所有し前に抜け出した相手プレーヤーを追いかけ、スティックでパックを叩いた結果、相手プレーヤーを転倒させてしまった場合でも、ペナルティは科される(ただしペナルティ・ショットは与えられない)。

解釈:ブレークアウェイの状況にあるアタッキング・スケーターに背後からコンタクトした結果、ファーストコンタクトがパックに当たり、アタッキング・スケーターがパックの支配を失った後に、攻撃側プレーヤーをペナルティー行為で止めた場合は、ペナルティーショットは与えられない。

【解釈の変更】第95条 ゴールとゴール・クリーズの関係
    第186条 ゴールテンダーとゴール・クリーズ/ゴールが認められない場合

95-iii.
パックがゴールラインの平面を越える瞬間にアタッキング・スケーターがゴール・クリーズにいたが、その位置がゴールテンダーのセーブにも、適切なプレーにも影響を与えていない場合には、そのゴールは認められる。

95-v.
ゴール・クリーズは3次元の空間であると考え、クリーズに関するすべての規則は水色の氷面だけでなくその上のクロスバーまでの空間にも適用される。

186-iv.
アタッキング・スケーターがゴール・クリーズ内で静止してゴールテンダーの視界を遮っていた時に、接触はせずにゴールが決まった場合には、このゴールは認められない。

解釈:クリーズ内にポジションを取って、ゴールテンダーの動きや能力を阻害した場合、ゴールは認められない。

【定義の確認】第220条 ゴール・クリーズでのパックの保持
    第221条 ゴール・クリーズ外でのパックの保持

220定義
ゴールテンダーは、相手選手にプレシャーをかけられている場合に限り、ゴール・クリーズでパックをフリーズすることができる。相手選手にプレッシャーをかけられておらず、安全にチームメートにパスできる時間がある場合には、ゴールテンダーはパックをリリースする義務がある。

221-ii.
ゴールラインと、エンド・ゾーンのフェイスオフ・サークルのハッシュ・マークの間のエリアで、パックの上に倒れる、またはパックを自分の身体の下に入れたゴールテンダーは、相手プレーヤーのプレッシャーがあり、パックをスティックで安全に処理できない場合を除いて、マイナー・ペナルティを科される。

解釈:クリーズ外ではパックをプレーしなくてはならない。ディレイ・オブ・ゲームの判断基準は相手プレーヤーのプレッシャーがあるかないか(プレッシャーの基準材料の一つは、ハッシュマーク)。